色は光から放たれたエネルギー
人は目を開けた瞬間から色を感じて生きています。
部屋の天井・壁の色、洋服の色、食べ物の色、空の色、道の色・・・
でも、その色、実は、物に着色されているわけではなく、光から放たれたエネルギーが物に反射または透過したものを色という姿で私たちが受け取っているということ、知っていましたか?
色が色として存在するためには、私たちがそのエネルギーを受け止め、感じることが必要なんです。
赤・青・黄色、色の違い
私たちは、色を波動で受け取っています。
波動とは、
単に波とも呼ばれ、同じようなパターンが空間を伝播する現象のこと
~ Wikipedia 抜粋 ~
色としてあらわれるエネルギーには、それぞれの波長という個性があり、太陽光をプリズム(透明なガラスでできた三角柱)に通して見るスペクトル(虹色の帯)では、波長の長いものから赤・オレンジ・黄色・緑・青・藍色・紫と並んでいるのです。
物に反射または透過した波長の長短で色はあらわれます。
その波長に、長いものが多ければ赤色系の色が姿をあらわし、短いものが多ければ青色系の色が姿をあらわし、中間の長さのものが多ければ緑色系の色が姿をあらわすのです。
では、白と黒は?
波長の長いものから短いものまで、そのほとんどの波長が物に反射または透過されたときにあらわれるのが『白』、そのほとんどの波長が物に吸収されたときにあらわれるのが『黒』となります。
色を波動で受け取っているということは、その波長(振動)が、全体の70~80%が水分で成っている私たちのからだに影響を与え、そこから伝わってくるエネルギーは、私たちのこころにも影響を与えていることでしょう。
赤い部屋と青い部屋
同じ室温・湿度の2つの部屋。
一方は赤一色の部屋、もう一方は青一色の部屋。
それぞれの部屋に入っていると、人はどうなるのかという実験がありました。
赤一色の部屋に入った人は、脈拍・呼吸数・血圧が上昇、室温を暑く感じました。
青一色の部屋に入った人は、脈拍・呼吸数・血圧が下がり、室温を涼しく感じました。
目隠しをした人に同じ部屋に入ってもらった場合も、結果は変わらなかったそうです。
ゆったり長い波長を持つ赤は、赤外線に近く、筋肉の興奮状態を生み、暖かさを感じさせ、
小刻みで短い波長を持つ青は、紫外線に近く、筋肉の弛緩状態を生み、涼しさを感じさせたようなのです。
この赤と青の色が生み出す影響は時間感覚にも起こるようで、赤い部屋に30分ほど居ただけなのに1時間経ったと感じさせ、青い部屋では1時間経っても、30分ほどしか居ないと感じさせるということが起こるそう。
この世界の共存者
私たちは、光から放たれたエネルギーを、色という姿で目から受け取り、からだからも波動で感じ取っています。
そのエネルギーは、私たちの記憶や感情・感覚にも影響し、色はこころを映し出す鏡にもなるのです。
色はエネルギー。
上手に付き合っていきたい、この世界の共存者です。