「補色(ホショク)」
この言葉、ご存知ですか?
簡単にいうと、補い合い、引き立て合える関係性にある色の組み合わせ。
しっかり説明すると・・・
補色の定義・・・混ぜると無彩色(白・灰色・黒)になる色相環上、反対の位置にある2色のことで、これを物理補色(混色補色)という。さらに、ある色をじっと見つめて視線を移動させると浮かび上がる残像色があり、これを心理補色(残像補色)と呼んでいる。
~よくわかる色彩心理 山脇惠子 著
になります。
ここで「?」な言葉が、色相環。
色相環というのは、スペクトル(虹色の帯)の赤・橙・黄・緑・青・紫を円環状に並べたもの。
補色を知りたいときに色相環を見ると、わかりやすくて便利です。
この色の輪の対角線上にある2色が補色の関係にあると言えます。
補色は、日常にあふれている
商品パッケージや広告・洋服の柄など、ちょっと気をつけて見てみると、補色で飾られたものを沢山みつけることができます。
「君たち、やっぱりプ○ミスだ。」でおなじみのCMではブルーとオレンジが使われていました。
これも補色の組み合わせです。
赤いバラが真紅と言われるのは、その葉っぱの緑があるからこそ。
この色がベースにあるからこそ、その色が映えて見える。
この色が効いているからこそ、そのベースの色が鮮やかに見える。
そんな、補い合い、引き立て合う色の組み合わせ。
ファッションでの効かせ色や差し色を選ぶのに補色を知っておくと便利ですし、ファッションだけでなく、お部屋の内装・インテリアの色選びにも活用できます。
補色は心にも作用する
例えば、芸能人がオフの日に行く場所として多いのが海のあるところ。
それも、より澄んだブルーの海のあるところを選びますよね。
芸能人は常に人を感じ、好感を持たれる・興味を持たれるように、人への気遣いで並々ならぬ氣を使っていることでしょう。
このエネルギーを色にすると、オレンジ。
人との交流に影響を与えるエネルギーが強いのは、オレンジ色なんです。
ふと、オフの日にその疲れを癒そうと思うと「海」が思い浮かぶのは、オレンジの補色がブルーだからかもしれません。
ブルーは、内省や包容のエネルギーを持つ色。
常に周りを気遣う芸能人が、オフの日に、海と空のブルーしかない風景を眺めながら、自分に還る時間をつくろうとするのは、必然なのかもしれませんね。
効果的に使うには?
色はエネルギーです。
自分に必要なエネルギー色は、自分の目に映るところに取り入れましょう。
身につけるものだからと服に取り入れては自分の目に映ることが少ないので、取り入れるならハンカチや腕時計、携帯電話の待ち受け画面などを利用しましょう。
逆に、この人に、こういうエネルギーを渡したいと思う時には、自分が着る服にその色を取り入れるのもいいです。
そうすれば、相手の目にその色のエネルギーが映りやすくなりますよ。
その色が持つエネルギーの意味を知っていると、補色の相乗効果を取り入れやすいですね。
参考記事