太古からの智慧
沈み昇るときには大きな赤い円となって見える太陽、
枯れたと思っていたところに再び現れる緑の若芽 などに感じる、死と再生の力。
古くから人は、自然の中にある不思議な力を色の中に投影して見ていました。
古代の人々にとって色は、象徴としてだけではなく、確かな力を持つものでした。
旧石器時代の壁面に赤の顔料で描かれた動物は、赤が最も強いエネルギーを持つとされ、狩りの成功を願う祈りにその力を使ったもの、古墳の中の棺や遺体が朱色に塗られているのは、赤の力で死者を守るために行われたものです。
現在では、赤は血を連想させ、人を興奮状態にしやすい作用があると言われ、赤の顔料には防腐作用もあることがわかっています。
このように、太古から人は、色が表すエネルギーを感覚的に掴み、取り入れ、智慧として活かしてきたのです。
ひとの色 ~古代からの智慧・チャクラ~
人間には、チャクラと呼ばれるエネルギースポットが7つあります。
それぞれのチャクラには異なったエネルギーがあり、そのエネルギーを象徴する色があります。
チャクラエネルギーの強弱で生まれるものがオーラと呼ばれます。
そのオーラの色が人の個性や状態をもあらわすのです。
人に与えられた「自由意志」でオーラの色を変えることもできます。
いい意味でも、悪い意味でも・・・。
第1のチャクラ
ムーラーダーラ・チャクラ(mūlādhāra-cakra)脊柱の基底にあたる会陰(肛門と性器の間)にあるとされています。
「ムーラ・アーダーラ」とは「根を支えるもの」の意。
クンダリニー(人体内に存在する根源的生命エネルギー)が眠っているとされています。
「生存」に関わるエネルギーの場で、赤をエネルギー色に用いることが多いチャクラです。
第2のチャクラ
スワーディシュターナ・チャクラ(svādhişţhāna-cakra)
陰部(臍の下あたり・女性の子宮にあたる位置)にあるとされています。
「スヴァ・アディシュターナ」は「自らの住処」を意味します。
「悦び」に関わるエネルギーの場で、オレンジをエネルギー色に用いることが多いチャクラです。
第3のチャクラ
マニプーラ・チャクラ(maņipūra-cakra)腹部の臍のあたり(胃のあたり)にあるとされています。
「マニプーラ」とは「宝珠の都市」という意味です。
「力」に関わるエネルギーの場で、黄色をエネルギー色に用いることが多いチャクラです。
第4のチャクラ
アナーハタ・チャクラ(anāhata-cakra)胸にあるとされています。
「アナーハタ」とは「二物が触れ合うことなくして発せられる神秘的な音」を指します。
「愛」に関わるエネルギーの場で、緑をエネルギー色に用いることが多いチャクラです。
第5のチャクラ
ヴィシュッダ・チャクラ(viśuddha-cakra)喉にあるとされています。
「ヴィシュッダ・チャクラ」は「清浄なる輪」を意味します。
「創造性」に関わるエネルギーの場で、青をエネルギー色に用いることが多いチャクラです。
第6のチャクラ
アージュニャー・チャクラ(ājñā-cakra)眉間にあるとされています。
「アージュニャー」は「教令、教勅」を意味します。
「超越」に関わるエネルギーの場で、藍色をエネルギー色に用いることが多いチャクラです。
第7のチャクラ
サハスラーラ(sahasrāra)頭頂にあるとされています。
「霊性」に関わるエネルギーの場で、紫をエネルギー色に用いることが多いチャクラです。
この第7チャクラは、他の6チャクラとは異なり、身体次元を超越しているとも考えられていて、チャクラのうちに数え入れられないこともあります。
古代インドのバラモン教から端を発している「タントラ」と呼ばれる思想が基になっています。
物質的な身体(肉体)と精微な身体(霊的身体)は複数の脈管とチャクラで出来ており、チャクラは精微な身体を縦に貫く中央脈管に沿って存在する、細かい脈管が円形に絡まった叢(そう)だとされています。